京都本みすや針の溝大くけを買った。
25本入り。
印ナキモノハ僞セ物ニ付キ御注意ヲ乞ウ
うーむ渋い。
溝大くけとはなんぞやと思った方。ミートゥー。
「くけ」とは「絎ける」から来ている(多分)。
「絎縫い」と言ったら、”和裁で布端を始末するときに、縫い目の糸が表から見えないようにする縫い方” 引用:デジタル大辞泉
絎縫いに使う大きい針なので「大くけ」
針穴に溝があるので「溝大くけ」
要するに和裁で使う針らしい。
最近急に針がポキポキ折れ出して手持ちが少なくなり困っていた。なんの呪いか。なので針を探していた。
そこでなぜ和裁の針なんぞを買ったかというと革用の針は高いからね!!
大手レザークラフト用品店が出してる道具はイマイチ信用ならないし。
さるインターネッツの権威(Google)に同じような長さ・太さ・かつ安い・手に入りやすい針を訊ねてみたらこれが浮かび上がったというわけ。
よく引っかかるのがメリケン針の長1号というやつなんだけど、どういうわけかどこも取り扱いが少ない。
廃盤という情報もあるけど一部では在庫を抱えているところもありそうでよくわからない。
メリケン針はなんとかちょこっとだけ買えたので、これからはメリケン針と溝大くけを使ってみる。
某クラフト社の革用丸針と比較してみる。
左からクラフト社 手縫い針(丸針)太・同細・メリケン針長1号・溝大くけ
長さ 太>溝大くけ>細>メリケン針
太さ 太>細>メリケン針>溝大くけ
針穴を比較してみる。
今まで全然気にしたことなかったけど革用の針は細い方が穴が大きい。もしかしたらメーカー違ったかも…。
メリケン針は穴の縦の長さがやや短い。溝大くけは縦も横もだいぶ小さい。折れるときはここから折れるのでこれは丈夫かもしれん。糸が通ればの話だけど。
溝はそれぞれ微妙に形状が違う。
あと、この写真だとかろうじて分かるけどみすやの針は通常とは違い縦方向に研磨しているらしい。当然手間はかかるがそのおかげで針の通りがよくなるとか。秘伝の技で堅さとねばりを兼ね備えたという針はどんなものか使うのが楽しみ。
このままでは使えないので先を丸めてから使ってみよう。
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