掴箸という道具を買った。コバを圧着するのに使うのである。
レザー用の工具としてはエンマヤットコとか口金おさえペンチ式とかいうのを使うのが一般的らしいのだけど、調べてみるとどうも最近のものは評判が悪い。口がピッタリ合わないとか何とか。そもそも高い。
値段もハズレの可能性も高いものを貧乏性人間が買うはずもないので代用できるものを探していた。
そこで見つけたのがこの掴箸。板金で使う工具で、金属板を掴んで曲げたりするものらしい。
これを箸と表現するのは何か理由があるのだろうか。
値段はエンマヤットコの半額以下だけどその割には作りは悪くないと思う。
今回はネットで買ったけど実物を見て買える人はもっとピターっとしたのがありそう。
で、みなさんがエンマヤットコに革を巻いているのを見ていて憧れて(?)いたので早速やってみる。
それでなくてもまんま鉄なのでなにか巻かないと革がどんどん汚れてしまうし。
革は初登場のイタリア製のヌメ。あま~い香りとしっとりとした手触りが色っぽい革。
切って濡らして磨いただけでこのツヤ。いい革だなあ。
コバの出ない縫い方もあるけど、この革のコバも含めた変化の様子を見たいのでシンプルに巻いて縫う。
口のところは薄くて張りのある豚ヌメ。
やはり1回磨いただけでこれ。これは無染色で、写真取り忘れたけどもう片方は黒く染めてから磨いた。
エイジングも楽しみ。
早速コバの圧着に使ってみたけどもっと早く買えばよかった……。
エンマヤットコとまるっきり同じ用途では使えないけど、コバの圧着に関してはこっちのほうが力がかかって具合が良さそう。他のサイズも揃えようかな。
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