出来上がりからさかのぼって製作工程を考え、ノートに書き込んでいく。
実はこの工程が私にとってはとても難しくまたやりがいのあるところ。師匠もいなけりゃ手本もないのでかなり遠回りしてそうな気がしつつも繰り返し構想を練る練る。一連の流れが完成したら試作に。
これまで試作無しで作って数々の失敗をしているのでとにかく試作試作。
大きさの確認のために紙で試作(依頼主に確認、修正)
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玉ぶちを作るのが初めてだったので部分的に試作
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革を使って本番と同じ大きさで試作
デザイン、工程共に大きな問題はなかったので細かい注意点を書き出し、いよいよ本番へ。
まずは型紙にそって粗裁ち
ゴミ袋とか写ってて恥ずかしいけど加工もめんどいので載せちゃう。
ふかふかの革でコシがなくすきづらそうなので毛羽立ちを抑え少しコシを出すために濃い目のふのりで処理。
処理後平らな板と重しを載せ一晩置いておく。畳まれて発送される革だったので折りじわを伸ばすためでもある。
左:処理前 右:処理後 夜と朝の写真なので色合いが違うけど毛羽立ちが抑えられているのがわかる。
(実はこれも失敗なんだけどその話も後日)
各部接着のための荒らし、すき等施す。
床面はふのりで固くなっていても銀面は柔らかく、荒らすのが大変なので革包丁で銀面を削いでしまう。
ウデも包丁も包丁の研ぎも革も悪いので難しい工程。
ポケット作り。使う人にしか見えないところなので2色ステッチに挑戦。
ここはツレデ糸で。革がよれよれしとる。
余談:某ショップの人には申し訳ないけど今回買った2色のうち黒の方はベリー部ばかりではっきり言って外れだった。
ハギレに外れもクソもない気もするけど茶色の方は結構いい部位が入ってたのでそちらを当たりとするべきなんかねぇ。
さらに余談:ツレデ糸は白と黒以外の8色を持っているけど、何故か赤だけ左撚り。謎だ。2色ステッチにするとよくわかる。個人的には左撚りの糸のほうが縫いやすく縫い目もキレイだと思う。
撚りについても後日書いてみよう。
また長くなりすぎたので③に続く。
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