ICOCAケースの修理 ~亜鉛と真鍮の違い~

以前作ったICOCAケースの修理です。
革はまだピンピンしておるのですが金具が折れてしまったとのこと。
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ナスカンです。
断面を見ると灰色です。
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某修理屋さんの受け売りになりますが、断面が灰色なのは亜鉛なのだそうです。
亜鉛はローコストですが折れやすい欠点があります。近頃は高級ブランドでも亜鉛の金具を多用しているそうで修理屋さんは嘆いておられます。
そこで交換用には真鍮無垢のナスカンを用意しました。
真鍮は亜鉛と銅の合金で亜鉛単体よりも粘りがあり、曲がることはあっても折れることはまずない、らしいです。
亜鉛の融点は約400℃、真鍮の融点は約800℃なので製造コストの差も大きいですね。
一見真鍮に見える金具もめっきだけの場合もあるので要注意です。
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価格が10倍くらい違うので比較するのも変ですが一つ一つの部材も分厚く頼もしいですな。
交換しました。
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糸が一部擦り切れそうだったので縫い直し、他の亜鉛パーツも真鍮無垢に交換してのお渡しです。

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